夏越の大祓と年越しの大祓、参加したことありますか?
私は毎回、参加しています。
今日はちょうど近所の氏神様で夏越の大祓の日。
半年に一度、神社の茅の輪をくぐり、形代(かたしろ)を納めます。
人の形をしたその紙には、自分の名前と生年月日を書き、
息を吹きかけ、自分の体を撫でて、穢れを写します。
それを神社に預け、神職の手で祓いの儀が執り行われます。
そうすることで、見えない世界に積もった穢れを、この現実の世界からも静かに消していくのです。
日々を生きているだけで、気づかぬうちに“穢れ”は積もっていきます。
たとえば道を歩いているとき、小さな虫を踏んでしまったかもしれない。
悪意がなくても、誰かの気持ちを傷つけてしまったことがあるかもしれない。
神道では、そうした目に見えない積み重ねを“穢れ”と呼び、
祓いという行為によって、それを“元に戻す”。
罰ではなく、浄め。断罪ではなく、リセット。
その感覚が、とても優しくて、静かで、好きなのです。
人の体はこの現実の世界に属していると同時に、
見えない世界にも何かしらの“からだ”を持っている――
そんな感覚があります。
祓いとは、その見えない体についた汚れを、静かに落とす行為。
ちなみに、最近はペット用の形代や、車の形代も見かけるようになりました。
わたしも毎回、車のナンバーを書いた形代を用意して、
一緒に祓ってもらっています。
納めた形代は、焼かれたり、水に溶かされたりして、
この世界から静かに姿を消していきます。
見えない世界との関係を、もう一度整える。
わたしにとって、祓いとはそういうものです。


※This article is also available in English:
👉 On the Act of Purification