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見かけたら、ちょっと寄ってみて——身近な神社とのつながり

街を歩いていると、ふと鳥居が目に入ることはありませんか?
実は、神社の数はコンビニよりも多いとも言われています。それほど、神社は私たちの暮らしのすぐそばにある存在です。

でも今、その身近な神社との距離が、少しずつ離れてしまっているようにも感じます。


昔の神社、今の神社

かつて日本では、地域の神社を中心に人々が集い、祭りや年中行事を通じて、信仰とつながりを深めてきました。
神社は、ただ願いごとをする場所ではなく、地域の絆そのものでした。

けれど、明治以降の国家神道体制や、戦後の社会変化を経て、神道はある意味で「抜け殻」のようになってしまった部分もあります。
その結果、地域の小さな神社は、訪れる人も少なくなり、静かに佇むだけの存在になりつつあります。


小さな神社にも、神様がいます

でも、神様はちゃんとそこにいらっしゃいます。
たとえば、生まれた土地の神様は「産土神(うぶすながみ)」、今住んでいる土地の神様は「氏神(うじがみ)様」と呼ばれます。

名前も知られていない小さな祠(ほこら)にも、その地域を見守る神様が祀られているのです。
派手な社殿や有名な御利益がなくても、地元の神社には、その土地に根づいた深いご神意があります。


「晦日参り」「一日参り」という習慣

私は日々の中で、そうした神社に「ご挨拶」に行くようにしています。
「晦日参り(みそかまいり)」や「一日参り(ついたちまいり)」といって、月末や月初に神様に感謝や決意を伝える風習があります。

特別な日でなくても、気がついたら立ち寄る。神様との距離が近くなります。


神社に人が訪れると、ご神意も増す

神道では、「お参りする人が増えると、神様の力も増す」とも言われています。
つまり、私たちが足を運ぶことで、神社もまた生き生きと輝きを取り戻すのです。


おわりに

もし、道すがら鳥居を見かけたら、ちょっと立ち寄ってみてください。
誰もいない神社の空気の中に、静かなあたたかさを感じられるかもしれません。

近所の氏神様。お祭りの期間は夜通し灯がともります

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